—– 普段はどんな勉強していますか?
専門教科はプログラミングですが、イラストも学んでいます。プログラミングの授業が好きで、プログラミングはProcessingなどを勉強しました。
—– 検定で大臣賞、どう思いましたか?
すごく嬉しかったです!お母さんに真っ先に伝えたら、とても喜んでくれました。
—– 試験を受けて、普段の制作・学びに勉強になったことは?
CGが使われている場面を見たときに、これはどうやってつくられているかな?と自分なりに考え、理解できるようになりました。
—– いままで知らなくて、検定を通して知れてよかったことは?
最初何も分からなかったので…教科書を読むことで全部知ることができてよかったです。例えば色(RGBやCMYKなど)の部分は検定の勉強を通して初めて知ることができました。勉強を進めていくなかで苦手な部分が分かってきて、特に反射(マテリアル)が苦手だなと感じました。

—– 試験を受けるにあたって、どんな学習方法でしたか?
過去問を解きながら、わからないところは教科書を見たり、先生が実際に演習で解説してくれたりました。授業では、さまざま分野についてそれぞれの先生が教えてくれました。
—– 過去問は何回ほどやりましたか?
2018年以降の問題を、全部わかるようになるまで繰り返しやりました。「今日はこの年の前期やろう」という感じでピックアップして何回もやっていました。普段の授業でも過去問を解いたりする機会もあり、宿題でも解いていました。
—– 合格するにはと聞かれたら?
ひたすら過去問などを解く!(笑) 量をこなしてみることが大事だと思います。
—– 将来はどのようになりたいと思いますか?
将来は進学して名古屋の情報系の4年制大学にいきたいと考えています。CGも勉強したいけど、ロボットについて学んだり、プログラミングでゲーム作ったり…とにかくいろんなことやりたいです!
■ 岐阜各務野高校 先生方へのインタビュー
—– 授業で利用しているCG-ARTSの教科書について教えてください
「入門CGデザイン」を情報実習や3Dの授業などで1年生から活用しています。1年生の早い段階から教えた方が、勉強していく中で学生自身が気づいてくれる場面が後々出てくるのではないかと思って、取り組んでいます。
—– 川崎さんはどんな学生でしょう?
入学した当初はすごくおとなしい学生という印象でしたが、急速に成長したなと感じました。「能ある鷹は爪を隠す」ではないですが…頭角を現していった感じです。勉強家で努力家!勉強はピカイチです。生徒会もやっていて、みんなの模範になっている学生だと思います。今回の文部科学大臣賞をもらうべき方だと思っています。
—– 文部科学大臣賞、団体受賞されましたが、どうでしたか?
学生には一生懸命勉強した以上、資格を取って卒業してほしいという気持ちだけで教えておりましたので、正直私たちも驚きました。とても名誉なことだなと感じています。
—– どう検定を活用されていますか?
情報科1年生は全員必修で受けさせています。例年後期で受けさせていたのですが、今回からは前期で受験させました。4月から3か月で受験するわけですが、授業でも教科書や過去問をピックアップして教えつつ、並行して実技指導を行い、集中して取り組みました。
—– 卒業後の学生のみなさんの進路を教えてください
就職は80人中20人くらい。60人中40人は大学。20人は短大・専門学校へ進学するイメージ。大学も情報理工系や芸術大学など、近年はさまざまな学校に進学してします。
—– 検定をうまく活用されていますが、カリキュラムを作るときに先生でどう決められましたか?
令和2年に、大きくカリキュラムを変更しました。いままでは全教科を広く浅く学んでいましたが、これからの時代は尖って生きていかないとならないのではないかと思いました。AIに取って代わられてしまうような部分が多くなるので、自分の個性や考えをどんどん発信できる人材を育てていきたいと考えました。そのため、高校時代に学生がどんな勉強や研究をすれば、大学やその先の将来に役立てていけるかなど含めて考えてカリキュラムを組みました。ほかの学校ですとなかなかこのカリキュラムを組むのはかなり勇気のいることだと思います。
—– 今後、先生方の中でどんな育て方をしたいと思いますか?
基本となる知識をしっかりと身につけながら、プログラミングなどの実践的な学習を積み重ねて、将来、それぞれの分野を牽引していく人材になっていってほしいと思っています。

インタビューにご協力いただいた先生
宮本 崇義 先生(岐阜県立岐阜各務野高等学校 情報科)
後藤 誠司 先生(岐阜県立岐阜各務野高等学校 情報科)